妻依存男性のブログ

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Yu-Gi-Oh! World Championship 2024 デュエルリンクスの部 予選③

前回の記事の続きです。

Yu-Gi-Oh! World Championship 2024 デュエルリンクスの部 予選② - 妻依存男性のブログ

3. シャドールの戦い方(対環境デッキ)

各環境デッキとシャドールデッキの相性や、対戦する時に僕の考えていることなどを書きます。

•ヴァレット

WCS2024の上位層に多く、最も総合力の高いデッキだったと思います。デッキタイプも複数あり、高レベルの闇属性ドラゴン族モンスターを採用したタイプ、サイバース族を採用したタイプ、複数種類の下級ヴァレットモンスターを採用したタイプ、汎用魔法•罠を多めに採用したタイプ、など多岐にわたります。スキルによって安定してリソースを増やし、スキルによってサーチできる「アーティファクト•ロンギヌス」によって対戦相手の除外活用を妨害でき、スキルによって出せる「ゾーンヴァレル•ドラゴン」によって後攻でも盤面を取り返しやすい、攻守ともに隙の少ないデッキです。

対ヴァレットの先行時、「エルシャドール•ミドラーシュ」を召喚できる構えをすることが何より大切で、ミドラーシュさえ出すことができれば高確率で相手のターンをしのげてこちらにターンが返ってきます。ただし、返しのターンに相手の盤面を崩すためのリソースを残しておく必要があるので、リソースを最大化するには盤面や手札をどのように作るのがベストかを考えてプレイします。

後攻時、相手は「ラピッド•トリガー」を構えて「ヴァレルロード•F•ドラゴン」をエンドフェイズに出せる構えをしてきます。こちらの手札に融合魔法が「影依融合」を含めて2種類あれば、1回目の融合で「シャドール•ドラゴン」を墓地へ送りラピッド•トリガーを使わせてF•ドラゴンを融合召喚させ、続けて影依融合を使い、F•ドラゴンの自壊orデッキ融合の2択を相手に迫ることができます。また、「超融合」を引けていれば相手フィールドの闇属性ドラゴン族モンスターでこちらがF•ドラゴンを融合召喚できるので、勝利につながる展開を作れます。

ヴァレットデッキとの対戦では中盤•終盤が多種多様な展開になるので難しいですが、シャドールとの相性は有利でも不利でもないと思います。ただ、シャドールデッキの方がやや事故りやすい(理想の動きができない)印象があるので、安定性まで考慮すると微不利なのかもしれません。

 

•代行天使

こちらの後攻では、手札誘発が引けていることを祈ることしかできず、勝率は非常に悪いです。逆にこちらの先行では融合さえできれば有利です。ただし、相手がメインフェイズに入る前に必ずミドラーシュを出しておきましょう。そのため、「影依の偽典」ではなく融合魔法を使ってミドラーシュを融合召喚します。連続特殊召喚による大量展開を封じることができれば、他の妨害カードが少なくても勝てます。

 

•ドーハスーラ軸アンデッド

「死霊王ドーハスーラ」を軸としたデッキです。モンスター効果の連発によってアドバンテージを稼ぐシャドールにとってドーハスーラは非常に厄介です。細かいテクニックもありますが、先行でも後攻でもやることはシンプルで、アンデッド•ワールドは発動されたらすぐに除去し、ドーハスーラをフィールドに出させないことを徹底します。

例えば以下の盤面、相手の墓地にドーハスーラがいるので、スタンバイファイズにドーハスーラの効果を発動される前にアンデッド•ワールドを破壊しに動きます。「影光の聖選士」の墓地効果で「シャドール•ヘッジホッグ」をリバースし、効果で「神の移し身との接触」をサーチし、そのまま発動します。

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エルシャドール•ネフィリム融合召喚し、その効果でシャドール•ドラゴンを墓地に送り、アンデッド•ワールドを破壊します。
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超融合や「天狼雪獄」、「強制脱出装置」などの厄介な魔法•罠も飛んできますが、フィールド魔法「アンデッド•ワールド」による種族変更はシャドールにとってそれほど問題がないので、ドーハスーラに仕事をさせなければ大抵勝てます。勝率は6割を超えていたと思います。

 

•シャドール

シャドールミラーは先に融合召喚の流れを作った方が有利です。「エルシャドール•ネフィリム」の融合召喚により影依の偽典など必要なカードを集め、相手の融合に合わせてミドラーシュを出して特殊召喚を制限することが勝ちパターンの一つです。相手の超融合でこちらのモンスターを素材に活用される可能性も考慮しながらプレイできるとベターです。

デッキ枚数の多めなシャドールが多かったと思いますが、デッキ枚数の少ないシャドールもいたようです。初手で融合召喚ができる可能性を高め、より攻撃的になっていますが、シャドールミラーでは先にリソースが尽きてしまうので不利だったと思います。

 

•青眼

青眼は攻撃力の高いデッキなので高打点によるワンショットキルに注意が必要ですが、基本的に有利な相手です。ワンショットキルを防ぐためには、ネフィリムや「シャドール•ファルコン」などの裏側守備表示モンスター、影依の偽典や影光の聖選士といった罠を複数枚構え、ライフカットされないように粘れる体制を作りましょう。逆に防御力はそれほど高くないので、こちらのターンになったら相手のモンスターを丁寧に除去していきます。通常召喚された青眼の白龍はエルシャドール•ネフィリムで戦闘•効果破壊できないので、影依の偽典やシャドールモンスターの効果で除去します。

 

•幻影騎士団、RR

幻影騎士団の構築する「ヴェルズ•オピオン」+「ダーク•レクイエム•エクシーズ•ドラゴン」の盤面を突破できるカードがないので、代行天使と同じスタンスで対戦します。先行を取られたら手札誘発カードが引けていれば投げつけて妨害し、こちらの先行であればミドラーシュを構えて特殊召喚制限を敷きます。

RRは幻影騎士団と似ていて、先行後攻で有利不利が変わってきますが、幻影騎士団よりは後攻になっても戦える可能性があります。相手が先行を取ると3素材のダーク•レクイエム•エクシーズ•ドラゴンを出してくることが多く、モンスター効果で融合魔法カードのサーチを妨害してくるので、初手で融合魔法カードを引けていないと勝つのは難しいです。逆に、後攻でも影依融合が引けていれば巻き返しを狙えます。

 

•魔妖

ヴァレットデッキに有利を取れるらしく、加えてアンデッド•ワールドを無理なく採用できるということで、最終日に増えたデッキです。対戦した魔妖の多くが?罠カードよりも展開を重視したモンスター多めのデッキ構成だった印象です。対魔妖はミドラーシュによる特殊召喚制限が決まるか否か、のゲームになることが多く、「月の書」や「禁じられた一滴」などの汎用魔法•罠カードを魔妖側が引いていれば負け、引いていなければ勝ち、という結果になる印象でした。

 

•Em

ランク4エクシーズモンスターで攻めてくるEmは、「深淵に潜む者」を立てて墓地効果の発動を封じてきます。シャドールにとって非常に厳しい妨害ですが、Emデッキはネフィリムや裏側守備表示のモンスターを除去する手段が限られているので、「影霊の翼ウェンディ」の効果やバトルフェイズ中のネフィリム特殊召喚によりライフを守って、反撃に転じるチャンスを伺いましょう。

 

•サンアヴァロン

必ずリンク召喚をしてくるデッキなので、相手に先行を取られても影依融合が使えると巻き返せます。手札誘発カードや汎用魔法•罠を大量に詰め込めるデッキでもあり、相性は五分五分。というより構築次第、ドローしたカード次第で変わってくる、といった方が正確かもしれません。

 

4.最後に

2024年7月現在、シャドールは大きな規制も受けず、まだまだデュエルリンクスで活躍できるデッキパワーを持っています。カスタマイズ性も高く、デッキ構築もプレイングも奥の深いデッキなので、ぜひ皆さんも使ってみてください。