妻依存男性のブログ

30代会社員。妻・旅行・ゲーム・腕時計が好き

新外交官の仕事

新外交官の仕事(河東哲夫著)を途中まで読んだので、その感想を書きます。この本を選んだのは、完全にSPY×FAMILYの影響です。

この本には、外交官がどのような仕事をしているか、外交官になるまでにどのようなことを経験•勉強してきたか、ということがとてもわかりやすく書かれています。外交官の仕事は、国内外の外交官や要人への対応だけでなく、日本•担当国の勉強や人脈作りなどがあります。国の勉強というのは政治•経済•歴史のみならず、流行や食文化、サブカルチャーに至るまで、担当国の人たちと円滑な関係を築く上で必要になることすべての勉強です。人脈作りも、多くの人と同時に会食すればいいというものではなく、招待客同士の関係にも気を配る必要があり、主客の予定がつかなければ会食のキャンセル•再設定が必要になります。勉強や人脈作りは仕事の時間で完結するものではなく、プライベートの時間も費やさなければなりません。また、当然ですが高いレベルで外国語を使いこなすことが求められる仕事のため、外交官を志す段階からずっと、外国語の勉強と向き合っていくことになります。

自分の時間を国のために遣い、国に貢献したい、という高いモチベーションがなければ、一流の外交官はおろか、外交官になることさえできないでしょう。職業に貴賎はないと思いますが、こうした仕事はやはり特別なもので、外交官の職に就く人のことを僕は尊敬します。…大変な仕事なので、自分の子どもや知り合いに勧めることは絶対にしませんが。